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初めての体験は、好きだった兄貴の嫁さんだった(1)

初めに言っておくと実姉じゃない。
更に、そもそも俺って兄とか居ないしとても打たれ弱いんだけど。
小さい頃に親父とおふくろがいなくなって、年の離れた兄貴は実質、
俺の親代わりだった。一方、俺は物心つくのも遅くて兄貴に養ってもらうこ
とが当たり前って感覚の甘えん坊で、アレ欲しいコレ欲しいってのを、普通にねだってた。


中学になってねだる物も高価になっていったけど
兄貴は嫌な顔せずに
「うんうん、そうか、これが欲しいんか」って言って
残業増やして買ってくれたりした。
まぁ、流石にこの頃からは遠慮もし始めたけど

でも、まぁそんな兄貴にもねだれないものがあった。
年頃の男子なら興味を持つエロ本とかエロ漫画類。
兄貴とは全然そんな話もしなかったから、
兄貴は聖人君子みたいな人なんじゃないかって思ってた。

だから高校に受かったって報告した俺に
兄貴が「実は……」って言って義姉さんを紹介してきたときは
何が起こったかわかんなかった。
あ、その時はまだ義姉さんじゃなくて彼女だったけどね。

その彼女さんがそれがすっごく綺麗で可愛くて、
正直見た目じゃ兄貴と全然釣り合いとれてない。
そんとき「マジでっ」て何回言ったか覚えてないくらい言った。

彼女さんって見た目だけじゃなくて中身も凄く良い人で
俺の合格祝いにってPARKERのボールペンを贈ってくれた。
自分が欲しいって言ったものじゃないのを贈られるのって
初めてだったから、凄く変な感じがした。
でも、嫌じゃない。そのボールペンは今でも使ってる。

その日に、兄貴から
「俺はこの人と所帯を持ちたいと思う。
 だからといって、お前を放っては置けない。
 一緒に住むことになるけどいいか?
 彼女のほうはお前と住むことに賛成してくれてる。」
って告げられた。

美人で可愛いお姉ちゃんが出来るのに反対する訳ないから
即答でいいよって答えた。
その時はエロいことなんて何にも思いつかなかった。

兄貴が綺麗なお嫁さん貰うってことで
ちょっと誇らしくもなったね。

俺って子供だからそれからすぐに結婚するのかなって思ってた
けど、二人はお金を溜めてからって話をしてて
いわゆる彼氏彼女の関係で暫くがんばろうってコトになってた。

だから、週末ごとに彼女さんが俺たちの家に泊まりに来て
一緒に御飯食べて、次の日兄貴達がデートに出かけてって
生活が新しい高校生活の定番になってた。

婚約する前にも、週末にデートとかしてたみたいだけど
外食だったから家で御飯食べるようになって
お金がたまるようになったって彼女さんが嬉しそうにしてた。

彼女さんが入って話をすることで
どうも俺は今まで兄貴に頼りすぎてたことに気がついてきた。
その頃、何となくだけどボールペンのプレゼントが嬉しかった俺は
二人に結婚のお祝いが贈りたくなってきてた。

でも、何を贈れば喜んで貰えるかさっぱりわからなかった。
何せ兄貴にはねだってばっかりで兄貴が何かを欲しがってる
姿なんてみたことなかったからな。

悩んでるうちに気がついたら、2年になろうとしてた。
何はなくとも金がなきゃってことで、兄貴に内緒でバイトを始めてて
バイト先の店長に怒られながらもちょっとずつお金を溜めていた。
ちなみに店はレストラン。

食い物食えそうでお金もたまるのってすげえいいなって思って面接受けに行った。
その頃は、まだガキだったから面接で志望動機って言われて
正直に「食い物食えてお金貰えるのがよさそう」って答えちゃって
落ちそうになったんだけど、兄貴達にプレゼント贈りたいって
話をしたら採用してもらえた。
礼儀から常識から何から何まで仕込んで貰って
あの店長には今でも頭が上がらない。

兄貴が敬語とか使えるようになった俺のことを不思議がってたけど
部活の先輩にしつけられたことにした。
実際はゆるゆるの文化部だからそんなわけないんだが。

金はぼちぼち溜まってきてた。でも相変わらずプレゼントが思いつかない。
もうひとりじゃダメだろってことで彼女さんに相談することに決めた。
こっそり相談したいことがあるって言ったら、
私も相談したいことがあるからって言われて学校終わった後
ファミレスで会うことになった。

この頃には、相談って言われてドキドキするくらい
仲が良くなってたから少々期待してたところはあった。
兄貴が会ってなかったら、俺が告白してたと思うくらい
彼女さんのことは気に入ってし。
年齢差?しらねえよ、愛にそんなの関係あるかって。

でも、まぁ彼女さんの俺に対する態度って
年の離れた弟に対する態度そのものだったんだよね。
可愛い子だねって感じで接されてた。

待ち合わせのファミレスに入ったら彼女さんはもう席についてて
入ってきた俺を見つけて嬉しそうに手をふるんだよ。
俺って、いつもと違う場所で、しかも兄貴抜きで会うってことで
ちょっといけないことをしている気分になって興奮してた。

席についてドリンクバーを頼んだら、普段飲まないくせに
コーヒーを入れて帰ってきたりしてね。
「お、そんなの飲んだら寝れなくなるぞー」って
俺は正学生かっつーの。

初めはとりとめない話をしてたんだけど
「ねぇ、相談ってなに?お兄ちゃんには相談できないこと?」
ってスッと本題に入ってきた。
俺は
「あ、いや、兄貴っていうか、姉ちゃんにも相談するのへんなんだけど……」
って怪訝な顔する彼女さんに徐々に話し始めた。

あ、その頃には彼女さんのことは「姉ちゃん」って呼び始めてた。
で、姉ちゃんに、去年入学祝いが嬉しかったこと、
二人の結婚祝いを何か贈りたいなって思うようになったこと、
今バイトをしてることってのを話していった。
バイトは姉ちゃんも気づいてなかったらしくてビックリした顔した後
にやーって笑って「そういや大人っぽくなったもんねー」って言いながら
頭をグリグリ撫でてくれた。

話してるからあんまし気づかなかったけど
この時、頭をなでられてるとき凄く気持ちよくて何かぽわーっとした
気分になった。ちょっと勃ってたかもしれない。
こんな気持ちいい姉ちゃんと結婚できる兄貴がちょっと妬ましくなった。

ひと通り俺が語り終わったら、姉ちゃんは笑いながら
「贈り物なんてね、何でもいいんだよ」
って、一言答えてくれた。
でも、それでも納得出来ない俺に
「欲しいものは、君がお兄ちゃんに何かを贈りたいと思ったその気持ちだよ」
だから兄貴は何を贈られても凄く嬉しいんだ、って。

姉ちゃんに手を掴まれてそう言われたとき
そこまで考えを姉ちゃんに理解して貰えてる兄貴が羨ましくなって
そんな理解の出来る姉ちゃんを抱きしめたくなった。
と、同時に掴まれてる手が凄く恥ずかしくなって
どう答えていいかよくわからなくなって「う、うん」みたいな
唸り声みたいな答えをしたと思う。正直良く覚えてない。

「判った?まぁ、どんなのがいいかは
 どこか一緒に見に行ってあげてもいいけどね」
って、つなげてフォローしてくれたからその話はとりあえずそれで決着がついた。

「じゃ次は、私の相談」
相談って言うけど、俺みたいな子供が相談に乗れるもんだろうかって
思ってたけど、姉ちゃんから頼られるってのは何か嬉しくて
さあこい、くらいの軽い構えをしてた……

「ねえ、今、彼女いる?」
はぁ?
身構えてた顔が一瞬傾いた。何いってんの姉ちゃん?
……いや、まぁ、いませんけど。昔も今も。
答えに詰まってる俺を見て照れてるとでも勘違いしたのか姉ちゃんが続けて
「こういうのって若い子がどうしてるのかなぁって気になって聞くんだけど……」
完全に彼女居るって誤解をしたままで
「キスとかセックスとか……どこまでしてるものなの……?」

頭完全に真っ白。
姉ちゃんからキスとかセックス生々しい単語が出てくるんだもん。
「彼女いません」
って一言だけ絞り出したら
「いた時とかどうだった?」って過大評価な追加質問。
姉ちゃん、俺、彼女できそうに見える?
「見える……え?もしかしてずっと居ないの?」
意外とザクザク切り込まれる俺。
そこで力が抜けて、彼女なんてできたことがないこと
姉ちゃんみたいな可愛くて綺麗な人が居ればいいのになぁってボヤキをしゃべる。
私だって、お兄ちゃんが居なかったら君に目をつけてたかもヨって
悪戯っぽい目で姉ちゃんも返してくる。

まぁ、俺からは姉ちゃんの期待するような若者の意見だせなさそうだけど
とりあえず話始めちゃったからってことで悩みを話してくれたんだ。
姉ちゃんの悩みって、兄貴とセックスしてないってことだったんだよね。
姉ちゃんの友達に言わせれば、いくらなんでも1年以上付きあって
セックスしないとか無いそうな。しかも二人は婚約してるわけで。

彼女も居ない俺がセックスとか雲の上の行為だったわけだけど
姉ちゃんがそんなコトで悩んでいるって知って激しく興奮した。
姉ちゃんは、実は兄貴とセックスしてみたいと思ってるらしい。
くそー、兄貴め、くそ羨ましいっ
でも、兄貴にそれとなーく誘いをかけてもある一線以上は越えてこない。
単に潔癖なのか、肉体的に魅力がないのか悩んでた、と。

魅力がないなんてとんでもない。
泊りに来てお風呂に入っているとき、気づかず洗面所に入って
曇りガラスの向こうの肢体を見ちゃったから知ってるんだけど、
そこに映ってるシルエットを信じれば、スタイルについても抜群で
おっぱいも大きいしで悩む必要なんかない。
言えないけども。 

風呂のドアを見た話はともかく、男から見て凄く魅力的で
そんな悩みは気のせいだって力説した。
勢いに乗って「俺だったら今すぐ抱いてます」くらいのことを
言っちゃったりしたと思う。
気がついたら、顔を真赤にして姉ちゃんが俯いてた。

「あ、兄貴は照れてるだけだって」
って話を締めたけど、どうも変な褒め方をしちゃったらしい。
姉ちゃんは、小さく「あ、ありがと」って言って顔をあげてくれない。

そこに来てどうも自分が
「あなたは魅力的です。顔は可愛くて唇はプルプルしててキスしたいし
おっぱいが大きくて俺好みだし、とてもセックスしたいです」
ということを必死に伝えてたことに気がついた。

そこからは俺も顔を赤くして
「兄貴って、真面目過ぎますよね、あはは」みたいに
流したみたいにして話を終わらせた。

まぁ、兄貴のことだからほんとにいつ手を出していいかなんて
分かってないかもしれないとは思ってた。
だって、弟もそのタイミングがわかってないわけで。
ファミレスを出たら日が暮れて暗くなってて
気持ち姉ちゃんが俺寄りで歩いて帰ってた。
手を触れるか触れないかくらいの距離。
俺は手を触れないようにビクビクしてた。

その日は平日だったから、姉ちゃんがうちにくる日じゃなくて
駅に向かう交差点で分かれることになった。
姉ちゃんは、ちょっと顔を赤くして相談できてよかったって言ってくれた。

そこからまたしばらく幸せな日常が続いてた。
たまに、姉ちゃんとファミレスでお茶することが増えたけどね。
話題はほんと他愛もない話。
兄貴の惚気話も沢山聞かされたかな。

で、2年の秋、秋休みのちょっと前ぐらいだったと思う。
ファミレスで秋休みの予定を聞かれた。
何でって聞いたら「贈り物選ぶの手伝ってあげる」とのこと。
そこで秋休みの一日、一緒に街を回って買い物する助けを
出してくれるって約束をした。

家に帰ってこれってデートじゃね?ってちょっとドキドキしてみた。
相変わらず兄貴は姉ちゃんとはキスどまりらしい。

約束の日。
兄貴は仕事に行って俺は待ち合わせの場所に向かった。
待ち合わせの場所には俺よりも先にむっちゃ可愛い人が立ってた。
「あ、遅ーい、待ってたぞ」
姉ちゃん何でそんな可愛い格好してんの?
その瞬間から、心臓バクバクいいはじめた。
いつもよりちょっと赤みの強い口紅、後ろで束ねられたストレートの髪。
「今日はデートだからおめかししてきたからね」
っとサラッと発言する姉ちゃんに俺はどぎまぎして
あ、とか、うん、とかしか言えてない。

「今日はお兄ちゃんのプレゼント選ぶでしょ?
 だから今日の出来事は全部秘密ね?言っちゃダメだよ。
 私もプレゼント渡す日まで忘れたことにして知らん顔してるから、ね?」
サプライズでプレゼントしたいって話はずっとしてたから
秘密なのは分かるんだけど、ちょっといい方が気になり始めてた。

頭でデートって言われてから、俺ってば意識しちゃって
姉ちゃんの歩き方とか振り返る姿とか見てドキドキしはじめてた。
俺は全然店とかしらないから、姉ちゃんに連れられるままに回っていったけど
途中から店の商品を見て姉ちゃんと話ながら、自分が凄く愉しんでた。

昼も姉ちゃんのおごりでコース料理が食べれる店に入って
カチコチになりながら食べたりした。
「こういう店は昼はそんなに高くないんだよ、
君のお金はプレゼントに回さなきゃ」って言われて割り勘を拒否されたり。

後から考えればほんとにデートっぽかったけど
ちゃんと時計屋でプレゼントも買えて目的も果たせた。
兄貴ともこんな風にデートしてたのかなぁって考えたら
胸がちょっと苦しくなった。
真面目一辺倒の兄貴には、こういうのって甘酸っぱすぎるからね。

プレゼントは腕時計。
兄貴は、親父が昔使ってたのをずーっと使ってたんだけど
流石に最近は電池替えてもたまに調子が悪くて止まってたりする。
形見だから気軽に替えたらって言い出しにくかったけど
姉ちゃんが、俺からのプレゼントなら喜んで替えると思うよって
言ってくれたからそれに決断した。
別に腕にはめてなくても時計とその時計への思いはなくならないよって。

買った時、姉ちゃんは自分がもらったかのようの嬉しそうな顔してた。
その顔を見ながら俺は
……確実にその日の姉ちゃんに恋してた。

自分の気持ちに気がついたとき、自分が信じられないという思いと
爆発しそうな胸の高鳴りでわけがわからなくなった。
何で、兄貴の彼女が好きになるんだよって。
何ていうか、すっげー嬉しそうな笑顔で……
理屈じゃなくて抱きしめたいって思いが湧いて止まらない感じ。

だから「ね、もうちょっと遊んでいこ」って言われたとき
どうしていいか分からない変な顔になってたと思う。
この人と、一緒にいたい、でも、ダメじゃんそんな気持ちって葛藤。

でも、何となく海の近くの遊歩道を歩いて公園について
疲れたからってベンチに座って……気がついたら
これ、どうしたらいいんだよって状態。

まずは一日付きあわせてしまってありがとうございますってお礼。
「どういたしまして、私も楽しかったよ」
俺もすっごく楽しかったです。本気で。ほんとデートみたいだったっす。
ははは。
「彼女がいないって……聞いたけど……今でも彼女いないの?」
居るわけない……って
「こんなに面白くて、素敵なのにね」
そう言ってくれる人なんて学校には居ませんし。
姉ちゃんくらいだよ、俺のことそんな風に褒めてくれるの。
「いやぁ、別に褒めてるわけじゃなくてほんとに思ってることだよ」
姉ちゃんみたいな恋人欲しいっす。
「ほんと?……年齢差が結構あるよ」
好きになっちゃったら関係ないじゃないですか。
「そうだよね……関係ないよね……」

「好きな子は居ないの?」
……
「あー……居るんだ、お姉ちゃんに教えて?」
……
「応援できるかもよ……?」
……
「どんな人?」
……

その時の心境を振り返ってみたけど、
頭がおかしくなってたとしか思えないんだ。
「姉ちゃん」
「え?」
「姉ちゃんが好きになっちゃった」
言っちゃったんだよな。しかも真顔で。

「うそ……」
今日、いつもと違うお洒落で朝あった時からドキドキしてた。
デートって言われて嬉しくなった。
店を回って話をしててとても楽しかった。兄貴のことは忘れてしまうほどに。
歩く姿、後ろ姿、振り返る姿、笑顔、悩んでる顔、凄く素敵で気になって
好きという感情に気がついた。

息継ぎしないで真剣に話をした。
姉ちゃんはまじめに聞いてくれて、悪戯っぽくにっこり笑って
「ありがとう、私も好きになってもらえて嬉しい。
 私もね……君が好きになりはじめてるよ。
 でも、今日のことは秘密だからね……明日になったら」
ちゅ
「しーっ」

って、気がついたら姉ちゃんが近づいてきて唇に何かふんわりしたものがあたった。
キスだって気がついたのは、姉ちゃんが紅い顔を離したあと。

「またね」
って、言って一人でさっと立ち上がって姉ちゃんは帰っていった。
俺はっていうと、5分くらいそのベンチでボーっとしてたと思う。

もちろんファーストキス。
好きになった人からしてもらう最高のキスだったのに
胸が締め付けられる苦しさが残った。でも嬉しかった。

その週末。姉ちゃんは、いつもと変わらない感じで
うちを訪ねてきて、過ごしていた。
秘密だっていうけど、あんなことがあったのに平然としてる
姉ちゃんは凄いと思った。
兄貴がいるからか、俺もその時は普通の感情でいたと思う。
一時の盛り上がりなのかなって考えたりもした。

でも、帰り際に兄貴が居ない間にコソッと
「また、遊びに行きたいって言ったらいく?」
って聞かれたとき、秋休みの1日を思い出して体中に
ゾクゾクって震えがきた。
コクコクと頷く俺に「じゃ、次の祝日、また前と同じとこに」
ってそっと告げて、姉ちゃんは帰っていった。

もう、その時の頭の中はまたパニック。
姉ちゃんの真意は?兄貴との関係は?兄貴はどう思ってんの?

罪悪感はありながらも、祝日になると兄貴を仕事に送り出して
俺は姉ちゃんに会いに行く。
祝日は、兄貴が仕事だから俺だけ休みになってる。
姉ちゃんも祝日は休みらしい。

祝日のたびに姉ちゃんとデートを重ねる生活が続いた。
デートをしてる時は、姉ちゃんは俺だけを見てくれて
俺は姉ちゃんを独占している。
でも、何回デートしても俺の心の隅に兄貴のことが残ってる。
でも、でも、姉ちゃんの前にはそれが出せない……

秋が終わって冬が来て
クリスマスは流石に兄貴も休みを取って三人で祝った。
三人でいる時の姉ちゃんは兄貴のことをすっごく優しそうな目で見ていて
ぞっこん惚れていることが分かる。
そこで二人から宣言された。
「来年の春に結婚しようと思う」と。

式場の予約とかはもうしているということだ。
婚約してから2年と結構長かった気もするけどようやく名実ともに夫婦になるらしい。
俺は、凄くいい顔でお祝いを言えたと思う。
だって兄貴と姉ちゃんが幸せになるんだから。

と、そこで姉ちゃんがウィンクをしているのに気がついた。
あ、ああ、プレゼントか。忘れてた。
って、姉ちゃんその合図はあまりにベタ過ぎないか…… 

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